□月 ●日  No1703 あの男の謎


プロフェッサー東村とは謎多き人物である。
謎を演出しているだけという朝倉の言葉があるが経理の人間のくせに
人材発掘能力と部下の異動率の高さに定評がある。理由は聞くな。


経理部でありながら幻想郷に乗り込んで妖怪相手に経理の話をする
切り込み隊長である。妖怪の多くがプロフェッサー東村に苦手意識を持つ。
あの地霊殿の主人である古明地さとりや紅魔館のメイド長すら彼に
苦手意識を持つと言うのだから驚きだ。
嫉妬妖怪に至ってはねたましい部分が見あたらないとまで言われる始末。


では彼のまねをすればいいのか。 まず無理だ。
奴は相手のいやがることを敢えて行動する偽悪者だからだ。
私ならまず生き残る自信がない。


計算ずくで行われる行動がゆえに彼の動きを推測するのは比較的容易だが
それは妖怪にとって、妖怪に近づいた人間にとってクリティカルな行動を
のみを確実に選別している。
ゆえに彼はスペルカードなしで妖怪を確実に説得することができる。
それはおおむね脅迫の形で行われる。


プロフェッサー東村に戦いを挑んだ奴も居る。
それは月の民である綿月豊姫
戦いは秒殺だった。
食べ過ぎを指摘され、ついた脂肪をつままれて轟沈。
いや、その肉付きがいいんじゃないかという魂魄の意見はガン無視。


かくしてプロフェッサー東村は地上の民で唯一月人に勝った人間として
歴史に残っている。 駄目人間代表として。


プロフェッサー東村 月の民すら商売の相手にする男。
その能力は人のいやがることを選別する能力と言われる。
その妖怪相手にのみ発揮される戦闘力故に最強の男と言われるかは定かではない。