□月 ●日  No1706 実は急性胃腸炎


朝倉が風邪で倒れたという連絡を受けて色々話が出る。
そもそも魔法使いが風邪を引くものなのか?
医者の不養生なのか?
魔法でどうにかなるものではないのか。


朝倉が倒れたというくらいだから重篤なのではということで皆で様子を
見に行くことにする。実は誰が行くか皆でクジ引きしたのだが、そろいも揃って
インチキをしようとした上、結果的に北白河がくじを引いたら大騒ぎになった
ためである。 朝倉が周りに嫌われているというわけではなく、朝倉を
倒したウイルスに恐れをなしているか、何か罠があるかと思っているからなのだが。


皆で家に向かうと、普通に薬を持った朝倉に出くわした。
普通に病院に行き、普通に診察を受け、普通に薬を受け取っていた。
何故だと聞くと、体調が悪いときは病院へ行くのが当然だと言われた。
非常識の権化たる朝倉の口からそんな言葉がでるとは意外だった。


たいしたことはないただの風邪だと言われたが、いまいち信用ならない。
北白河が家に突入。何故か動きが軍隊の動き。
想像以上に整理されている。 掃除もされていないゴミ箱のような部屋を
想像したのだが、これだと私の家とあまり変わらない。
食器洗い乾燥機があるためか洗い物が流し台にあるわけでもなく、
かなり整理されている。


部屋干しのシャツと下着が垂れ下がっているのはご愛敬だが
だれもそこに目がいかないのもご愛敬である。
冴月が、よくみたら鍋をもっていた。中にしっかりお粥が入っていた。
気が利く奴だと思う。


後ろから浅間が皆が来て気を遣わせて疲れるといけないから帰りましょうと
いう言葉が聞こえる。結局色々もってきたお土産を置いていって帰ることに。
食べきれるのかどうかは疑問だが、まあいいだろう。