幻想郷という土地がある。妖怪達が住まうこの土地は一応色々な事件が起こっている。
おおかた三面記事級の問題ばかりだがたまに大きな問題が起こる。
しかもだいたいの場合本人が何がまずいのかわかっていない。
異変の多くは本当のところ異変でないことが多い。
妖怪達は何だかんだ言って状況を弁えており最悪の事態は起こさない物だ。
この日幻想郷にやってきた謎の物体に皆が涌いた。
河童から自動的に人と話す機械として紹介されたそれはどこかで見たことのある代物だった。
やたらと電力を浪費するので中を調べさせようとすると、何故か解放しようとしない。
なんでも機械が嫌がっているからだと河童は言っているがそういう問題ではないような気がする。
外見は冷蔵庫みたいなしろもので、部屋いっぱいに設置されたそれは色々なことを
することができるそうだ。
これ、もしかして自己保存システムがあるタイプのコンピュータの類なのではないだろうか。
顕界にもろくにない代物なのに何故ここにそんなものがあるのだろう。
そして案の定この機械は素敵な話をし出した。
この世界には博麗の巫女が邪魔だというのである。正確にはもっとまともな人を選ぶべきであり
そのためには彼女を暗殺した方が良いと言うのである。
聞き捨てならなかったのでちゃっかり録音モードで朝倉に流しておいた。
私が知っている機械ならその後やることははっきりしている。故に私は敢えて関係のない話をしつつ
こいつが持っているカメラの死角でこいつをどうにかすべきだと伝えた。
もちろんこんな小細工は多分ばれる。案の定私は中有の道送りになった。
あの機械なかなかやる。
しかしこの機械は知らない。幻想郷で死ぬ分なら復活することが可能だからだ。
気づいたら対策を取られるだろうがその前に倒す。
朝倉と合流して気を引いて貰えることになった。
結局苦労の末機能停止させることは出来たが、
モノリスはおらぬのか モノリスは。 と二人で叫んだのは言うまでもない。
そっちのほうが幻想入りしたとおもったのに。