□月 ●日  No2059 大所帯


命蓮寺に入門しようとする妖怪達が激増していると一輪嬢から連絡を貰う。
彼女の立場も色々大変だとは思うが、大師様が彼女を疑っているのではないかと
いう報告もあるので注意して欲しいところだ。
実際、大師様が復活したときも彼女にねぎらいの言葉が無かったと聞いている。


実際のところ命蓮寺は多くの機関からモニターされている。
妖怪達を宗教で縛ることが出来るのではと多くの者が期待している。
色々な意味で厳しいような気がしてならない。


よくよく聞いてみれば、入信している理由が命蓮寺への牽制だったりする。
八雲商事からみても見知った妖怪が名を連ねていたからだ。
しかも見事に潜入に失敗している。 


朝倉に言わせれば妖怪が幻想郷内に特定勢力化してしまうのは避けるべきだという。
特定勢力に化けてしまうと色々な意味で制御困難に陥るからだ。
幾ら聖人が頭を張っていたとしても内部で必ず主導権争いが起こる。
それは避けないとならない観点から、入信する妖怪達も来る者拒まずというわけには
いかないのだろう。 色々理由が付いていていちいち笑いが止まらないのだが。


そんな命蓮寺だが、最近は写経が大ブームである。
単純に所帯が増えたため、写経しないと教典が不足するからである。
しかし根本問題として読み書きがまともに出来ない妖怪も居る状態なので
急遽、読み書きの勉強会が始まるなど 状況は極めてカオスである。


ちなみに読み書きができない妖怪に写経をやらせると
途中から落書きへと変わる。 その絵がいちいち笑えて仕方ない。


ところで読み書きを教えるのはいいのだが
なぜ三馬鹿が混じっているのか知りたい。
お前ら寺院に火つけるじゃないか。