□月 ●日  No2114 ミカン箱


八雲商事内で席替えがあったのですが、ケーブルまわりが酷く混線していて頭が痛くなります。
しかも席が朝倉の隣になりました。朝倉の隣の席になりますと、彼女の机からあふれ出た書類が
隣の机を侵略するのです。 最悪すぎる。


席替えは割りとスムーズにできました。席を移動すると床から大量の埃が現れるので
社員でせっせと掃除します。 メリーとレンコのジャージ姿を初めて見ました。
ついでにいうとレンコのジャージは中学の物だそうです。 たしかに名前が書いてありますねこれ。
体型が変わっていないとも言う。
そしてメリーのジャージはとても真新しい。胸の辺りが妙に余裕があるあたりなんともはやです。


朝倉の書類があまりに酷いので、経理の人がやってきていました。
まあ、机の中に隠された書類や伝票が発覚して経理の人が血相変えてやってきたからであります。
もっとも北白河の話ではこのへんの伝票はみな再発行を済ませているそうですから大丈夫とのこと。
彼女の印鑑は机から持ち出されて他の人の手によって押されている事実も発覚。
なんてこったい。


私が机に書類がやってくるのを困った顔で見ていると、あの経理部の懐刀東村先生が、現れて
なにやらスペルカード実行コマンドを打っています。 まさか朝倉の机を吹き飛ばすのかと思って
おりましたが、出てきたのはミカン箱でありました。
どうやらミカン箱に押し寄せた書類を置けとのこと。
ミカン箱にはしっかりと「朝倉専用」と、油性マジックで殴り書きされています。
なお、ミカン箱は近所のスーパーから持ってきたものとのことです。


朝倉が前に起こったことを未だに根に持っていると言っていましたが
このへんは後で聞きたいところです。ミカン箱もなにかの意趣返しとのこと。


ちなみに幻想郷において段ボール箱は姿を隠すのに何故か有効なマジックアイテムとして流通しています。
違和感バリバリなのに入ると何故か妖怪に見つかりません。