□月 ●日  No2116 彼らは何故少女の姿になったのか


妖怪というのが何故人間のサイズになったのかという話は諸説あります。
妖怪って本来ならもっと巨大な奴がたくさんおりまして、例えば超巨大
妖怪の代表格と言えばやっぱり隙間妖怪です。


一見すると、小さな隙間が覗いているように見えますが、そのサイズは数キロ
レベルと言われています。
実はそっちが彼女の本体であって、人間型をしている部分は端末体すなわち
アバターであるとかという説もあります。


魔界神様は、パンデモニウムと言われる城そのものまでが彼女の一部だと
聞いております。全長最大2000メートル こちらも幻想郷最大クラスの
妖怪と言えるでしょう。 いや妖怪というと色々語弊はありますし
その気になればもっと巨大建造物になれるそうなので概算値ということで。


超巨大妖怪と言えば入道も巨大な姿をしています。しかし彼の維持には
かなりのコストがかかるため普段は小さな姿になります。
ダウンバーストを生み出すので飛行機の天敵と言われる存在です。


このように妖怪というのはその大きさの制約から解放された存在故に
どこまで大きくなってその力を誇示していた奴が少なくありません。


しかし、彼らが幻想郷にやってきたときに色々な問題が噴出しました。
まず大きすぎる身体を格納する場所がなかったこと。
安息の地を求めて幻想郷へとたどり着いたのに大きすぎて動けないとなったら
馬鹿丸出しですね。


結果的にサイズを縮めることになったのですがここで問題が発生しました。
何を基準にすればいいか分からなくなったのですね。
そこで、みんな人間のサイズになったのですが、当時の幻想郷
あまり栄養状態が思わしくなく、身体がみんな小さくなったというわけです。
食糧事情的に小さくなった方がメリットが大きかったというのもあります。


さて、みんな何故少女になったのか一輪嬢に聞いたことがあったのですが
昔はきつい農作業で、20歳くらいで身体はボロボロになっていたからなのだ
そうです。ボロボロになった身体を再現するのは技術的にも困難なので
蓄積ダメージをあまり考えなくてよい少女の姿になったというわけです。


なるほどなるほど。