□月 ●日  No2214 自然が一番


顕界で寿命を伸ばす技術というのが色々開発されているという。
最近は20年くらいで不老不死がやってくるのではないかという話もある。
そこで幻想郷で年齢を重ねている連中に話を聞いてみた。 実際のところどうなのかということだ。
何が起こるかはわりと単純なようだ。要するにただ時間を重ねるだけであるということである。


実のところ月面の薬を飲んでいれば割と若さを保つことが可能であるというのが実情である。
八雲商事の連中も役得とばかりに個人輸入を試みるが、どうもこの手の薬はオーダーメイドらしく
副作用だらけであるという。そりゃ汎用的に通用するような薬を作ればどこかで破綻するのは
当然の話。 薬とは毒の逆さ言葉とはよくいったもの。


過去にも幻想郷でヤマメ女史が結核に苦しむ社員を治してしまったって話もある。
この時もいろいろと揉めたということを聞いたことがある。ちなみにヤマメ女史はあのころから
抗生物質というものを見出していて、結核にもある程度効果があると思っていたらしい。
牛痘が問題になったのと同じ構図と言える。


とはいえ、人間が長い寿命を得るというのは色々な意味で問題も多い。
大師様や三馬鹿もいろいろな部分で無理が出るとというのが朝倉の談。
特に長い時間隔離されていたため新種の病気にまったく抵抗力がないのが問題だという。


このように長い寿命を得るというのはそれだけで大変な手間と労力であり、
もう手っ取り早くサイボーグ化したほうが早くねというヴィヴィットの意見を華麗に
スルーできるくらい現実は厳しいというのだ。


目の前にサンプルもいるし。
あれ、なんでピコポンハンマーもってるの?