□月 ●日  No2241 コネクション構築

 忘れがちな話なのですがよくボスって家の庭でバーベキューパーティをやるのですね。
色々な人を呼んでお酒を用意して皆で会食をすることで、コネクションをつくるというものであります。
所謂料亭政治みたいなものとも言えますが、一番重要なことはコネクションの構築でありますから
特に妖怪にとってこの辺のこととってとても重要なことなのです。


 ここに来る人は実に様々な人でありまして、芸能人がいると思ったら実業家がいたり、そうかと思えば在野の人間でも
面白いことを言う人はもちろんこの中に入れるわけであります。そこでは結構すごい話も聞くことができまして、
例えば某男性アイドルは菊門裂傷の枕営業をするとか、実に生々しい話を聞くことができます。
大体の場合はあまり関係のないような雑談に終始するのですが、みな名前を売ったり自分の影響力を確保するのに
必死というわけであります。


 さて、今回の話はというと、あまり関係がないのですがバーベキューに血道を開ける焼肉奉行みたいなやつが
いるんですね。
例えば明羅女史とかはオードブルをつくることにやたら拘ります。実は彼女の美貌があると結構人が近づいてきまして
料理の話から色々持っていくとコンボが発動するようです。そしてなぜか誰とも帰らないのですね。なぜそうなるのか
私にはわかりませんが、こういうシチュエーションなら私が送っていくとか言っておけばいいのですよね。
私? とんでもない・


 焼肉奉行はバーベキューマシンをわざわざ持って行って滅茶苦茶こだわって作ってます。
コックを連れて来ればいいと思うかもしれませんが、そこまでコストをかけるわけにはいかないらしく、参加費用の
枠内でしか行動できない仕組みとなっています。浅間の姿を見ることができますが、お酒持ち込みが条件だそうです。
バーベキューマシンは相当お金がかかっているように見受けられますが、本場である米帝から直輸入して
かなり気合が入っています。
 野郎だと思うじゃないですか、一輪嬢なんですよ。これがまた。
 雲山を利用して、肉の焼き加減を調整しているという仕様もさることながら仏門に入りながら何故肉なのかとか
気性の荒いはずの雲山をどのように制御しているのかとか色々もにょる展開が予想されます。
 


 まあ、特にオチがあるわけではないのですが、こうした会合が妖怪と人間を繋ぐ糸口になっている事実について
色々感心している次第です。想像以上に人間と妖怪も強かというわけですね。
 ちなみに焼肉奉行ですが、なぜかお肉には口をつけないでいたことをここに報告します。
 味見はもっぱら はい そういうことです。