□月 ●日  No2326 食べるのはたいへんなのよ


幻想郷の食い物とは色々な意味で面倒な代物です。
一応は八雲商事の手によってある程度の底上げはしているものの、全般的な食材不足はいかんともしがたいものがあります。
いかに現代の人間が豊かな食生活を送っているという証左でもあります。


博麗の巫女ですがお金に関してあまりにも思考が厳しいので最近は現物支給率が増えています。
白米をお金に変えることができればもっと食い物が増えると思いますが、実のところ彼女は雑穀類を
コメに混ぜて量を増やすことが多いようです。
コメを炊くのはかなりハードルが高いことは、何度も取り上げているとおりでありまして
普通にお茶碗にご飯を入れる行為というのはそれだけでもお大尽と言わざるを得ません。


幻想郷の食糧事情というのはお世辞にも良いものではありません。食えればいいという思考回路ですし
意外と大食いな人が多いですね。たとえばご飯の上に焼き魚を一個置いた弁当なんてものが
割と標準であります。たくさんのおかずがあればそれだけですごいってことになります。
飯と根菜と味噌汁があれば、とりあえずは大丈夫と言える人なら問題はないと思います。
その場合は味噌汁の中にご飯を入れて増やすって方法もよくとられます。


あと鶏を飼って卵と肉を得る家庭も結構おります。
お蔭で朝になるとクソうるさいです。当然ですね。


冬になると食糧不足が割と顕在化します。秋までにきちんと食糧を備蓄しないと
本当に食べるのが難しいのです。川魚を食べるのも色々難しく、早めに燻製にするなどして
保管しておくなどの工夫が必要です。要は食べられれば良いのです。


それなりに食材が出るときはだいたいはお祭りのときでありますが
この辺はもうちょっと何とかしたいところであります。八雲商事の運輸システムの
限界もありますので、加減は難しいという話をよく聞きます。


いずれにしても幻想郷に来たら顕界のような豊かな食事は厳しくなる点は
理解したいところです。