□月 ●日  No2341 黒字


八雲商事の仕事も極まってきますとセカンドハウスを作るようになります。
借りるお金が安いのですよ。それに出勤時間が徒歩数分になるのがありがたい。
炊事をする最小限の流し台とガス台があって、幻想郷の厳しい環境を考えると上手くやればご飯が炊けるのが
有難い。幻想郷でご飯を炊くのは魔術でも使わないと不可能です。


お風呂は共同になりますが、無料で借りられるのがありがたい。
幻想郷の風呂は正直きつい。サウナ風呂よりもきちんとしたお湯にはいれるというのがありがたい。
昔の構造だからいろいろ不便だが、それなりに広いので苦労はない。
たまに溺れる人がいるがそれはそれ。
妖怪のせいだと主張している人もいますがそれはそれです。


幻想郷への移動は相当時間がかかります。
すると結構面倒になるのです。ほら、イベント会場に行くときに近くでホテルで泊まる感覚
アレに近いです。冷蔵庫があればさらにいいのですが、社内の冷蔵庫から適当に食べ物を
とってくればよいのです。


八雲商事の現地法人には売店がありますが、ぼったくり価格です。
まるで病院の中の売店みたいな強気すぎる価格です。
慣れている人は卵1ケースと漬物の袋、そして醤油があればいいらしいです。
お米はいつでも手に入るので、お米でかさを増やす人が後を絶たないわけであります。
ノリがあるといいですね。


それで気づくのですが、幻想郷で生活すると、そっちの方がお金かからないのですよ。
こうしてうちの社員は幻想郷に慣れ親しんでいくんです。
主にお金的理由で。
余談ですが、3分ワンコインで遊べるテレビゲームが地味に面白いです。