□月 ●日  No2345 便利な携帯端末


八雲商事社員に配布されている携帯端末。結構色々なことができる代物で
たいへん重宝しております。
最初は辞書みたいな本だったという話です。その中に幻想郷に関する色々なことが
魔術でリアルタイム配信されていたとか。今も会社の一室のガラスケースの中に当時の本が
飾ってあります。こっちの方がカッコよく、電源不要なあたりがとてもいい感じですが
データ配信はしばしば失敗して疑似スペルカードも事故が絶えなかったと聞きます。


今の携帯端末はナレッジナビゲータという名前になってまして、その名前自体もなにかの
呪術的意味を持っているのだそうです。
携帯端末であると同時に汎用のコンピューターにもなっています。
社員が結構アプリを開発していて、携帯電話用のアプリケーションを移植している人も
いるらしいです。


本来なら単機能のほうが信頼性が稼ぎやすいのですが、そこは時代のニーズです。
入っているソフトを簡単にあげると、疑似スペルカードのランタイム。
妖怪図鑑 電卓 八雲商事の業務システムなどとなっています。
最近はGPSを利用した地図アプリもありますが空間が流動的な幻想郷では
データをストリーミング配信しないとならないらしく電池の減りが早いのが難点です。


面白いのは分解が容易にできている部分で、パーツの交換を現地で可能になっている部分です。
軍隊の発想ですがとても便利です。最終的には全部新しいものになることもしばしばですが
データの移行が意外と簡単なのも便利と言われるゆえんです。


八雲商事社員にとってこのアイテムは命より大切なものというしかありません。
なにせ命もバックアップを取られているようなものですからね。 とほほ。