□月 ●日  No2503 地底へ行くのもアリ


幻想郷は隔離された世界であるが故に、一番困ることがありまして
それが故郷を捨てるというものであります。
幻想郷は驚くほど狭いので、そのようなケースに出くわすと逃げる場所がとても
限られているという問題があるのですね。


これまでは都市部がその部分を担っていたのですが、
霧雨のご息女みたいに元から商家の出だと行き先がないという
問題に出くわすわけです。彼女の場合強くたくましく生きておりまして
その点では実のところ想定外と言わざるを得ません。


主人自身がすぐに音をあげて戻ると高を括っていたのですから
間違いありません。まさいどうしてこうなったと言う感じです。


さて幻想郷内部で犯罪などでその場に居られない場合の対処としまして
そういう時に便利なのが旧地獄と言われているところ。
移動先に、妙に妖怪が配置されているのはその為と言われます。
意外と人がいるんです。
喰うところや宿場もありますので、実は結構暮らしやすいって感じです。
マフィアとかの類も数多くおられますが。


その意味ではあそこに居る妖怪の無害さは際立っていると言わざるを得ません。
何故か嫌われてますが、うちの社内と関係が極端に良い連中ばかりです。
寧ろ嫌われているのはほとんど誤解によるものではと思います。


それが致命的とも言うんですけどね。 はい。