幻想郷のエネルギーインフラはそれはもうお寒い限りである。
電力は安定しないから、照明はしばしば暗くなるし、電圧も安定しない。
我々の国では電圧の振れはいいところ５％前後というところだが
幻想郷では最大でも２０％は振れることが確認されている。
また電力不足に陥った時の動作も危うい。容易に停電になる。
周波数が維持できなくなることで発生する電圧崩壊はしばしば
幻想郷を停電に陥れる。
そんなわけで幻想郷で電力を用いた安定動力を得るのは極めて
困難というしかない。
さらに具合がわるいことにインフラを整備しようとすると
電磁波汚染の問題が頭をもたげることになる。
特に高圧電線は軽くするために被覆なんてしない。
これは顕界も同じ話だ。それが幻想郷住人にとっては
迷惑極まりないワイヤーになってしまうのだという。
幻想郷で電気といってもかなりきびしいのが実情だ。
現に八雲商事の電力供給はその多くが自家発電である。
余談だが、自称現人神一味が幻想郷にロープウェイを
建造しようとしているのだが、あいつら、幻想郷にワイヤーを
張ったら事故多発するってわかっているのだろうか。
責任取れるんだろうか。
