八雲商事といいますか、幻想郷には幻想郷電気保安協会という機関があります。
幻想郷には電気があるので当然この手の団体はいないといけません。ましてや電気に関する知識が不足しがちな幻想郷において
電気の使い方を啓蒙する仕事をするヒトはかならず必要です。
大事なことなので二度言いました。
とかくいないと困ります。たとえば漏電検査とか電気のトラブル関連なら我々よりも彼らのほうが専門です。
当然、河童たちにとってはあこがれの職業でありまして、所得もヘタすると我々より高いです。
装備も我々と同等かそれ以上のものを使います。彼らはプロフェッショナルです。
幻想郷には電気があるのですが、未だにその使用方法は制限されています。
たとえばコンセントがありません。顕界なら電気を取りたければコンセントをさせばいいのですが
幻想郷ではブレーカーユニットから直接接続が珍しくないのです。
また電圧が安定しませんから、携帯電話をむやみに接続すると、破損の憂き目に合います。
事象現人神の家には太陽光発電パネルが設置されていますが、それは電気の現地調達よりもむしろパワーコンディショナが
持つ。電気の調整能力が重視されているという有り様です。
そんなわけで幻想郷電気保安協会とはいいますが、その仕事はかなりの激務と聞いています。
実際我々もここにかなり依存しています。顔なじみも出来ました。
あと河童だからといって女の子とは限らないのであしからず。
むしろ、高い知識力をもつ河童のエリートたちです。