昨日から続く案件だが、予想をはるかに超えて色々証拠がザクザク出てきてしまった。
これをどうするかは検討することとして、結婚詐欺を働こうとしていた証拠は出てきた。
ここでポイントなのは、結婚詐欺の証拠を得たら、それを警察にもっていくのではなく
示談に持って行くことなのである。そこは同業者もわかっている。
警察や裁判所に言っても無駄だ。むしろ彼女が妖怪であることを暴かれる方が
嫌がることを業界にいる者は知っている。
今度こそ彼女を逃がすことはないであろう。私の仕事はこれで終わりだ。
別件がすでに入っているのでその作業に入る。
最近では、妖怪も随分オープンになってきた。
子供の間では妖怪のグッズが大人気だ。あの姿も色々まずいイコンが入っているのだが
子どもたちは可愛いと思うだけだろう。
お陰で妖怪相手に使用する探偵グッズも入手しやすくなっている。
これはあまりいい傾向ではないのだが、これも時代の流れというものだろう。
今のブームによって人外の姿になっても人間は驚かなくなっていると言われている。
さて、今回の依頼だが子供がらみの話。子供が行方不明というのだが様子が変だ。
どうやら放置子絡みというのだが、これがとても不思議なことになっている。
子どもたちはなぜか市中の専門の相談員のところにピンポイントで向かっているのだとか。
どうして、そういうことが可能なのかを調べてほしいという市の民生委員の依頼である。
まあ、妖怪の中にはそういうおせっかい焼きが多いのは事実だ。最近ではそういった妖怪は
不審者として通報されてしまうのであの手この手を使って子どもたちを導いているのだろう。
こうした問題は個々最近増えていることである。
結果はここで書いても仕方ないことだ。