□月 ●日  No4503 絶対包囲

 昔の博麗の巫女ってそりゃもう薄命だったんですよ。
 薬物とかも使いますし、子孫を残すために無茶もしたりで、
 30歳くらいでダウンしていたらしい。

 現代ではそんな無茶はしない。というより明治期以降無茶をするのを
 減らしたというのが正しい。まず候補をたくさん用意する。
 サラブレッドもいるけど、ダメな場合の保険は何人もいてもよい。
 そのうち数人は顕界で待機状態とし、異変には直接関与しない。

 巫女に近いことなら霊能局の連中でもできる。
 かれらは、それなりの手続きを経てバケモノ退治を行っている。
 というより、幻想世界よりも観測範囲もリアルタイム性も高い
 顕界のほうが目撃情報も被害も可視化されているのが
 実情であり、割と速やかに排除されているといっていい。

 そんなこともあるので妖怪変化は人間生活へ溶け込む必要が
 出てくるわけであり、どうしようもない暴れ者は
 幻想郷を目指したのちに現実を知るわけだな。

 どこいってもダメなときはダメで、変わるのは自分と。