■月 ●日  No4973

 私は今紅魔館の図書館の主の前にいる。 
 はっきり言うが、少なくても幻想郷にいる魔法使い衆の中では
 実はトップクラスに若輩者である。
 まあ私よりはずっと長生きしているんだけどさ。

 で、私が知りたいのは霊能局にいる牝ゴリラだ。
 あいつに年齢の話はタブーとなっている。
 そこで私は彼女と比較的知っていそうな図書館の主に
 話を聞くことにした。主人の方が話も通じるし
 安全策のような気がするが、たぶんメイド長が
 黙っていないであろう。

 私が知りたいのはひとつ幼少期にあの牝ゴリラの存在を
 知っているか。この一点である。
 まあ、本人はこの件についてノーコメントと言った。
 コメントがないというのが答えというわけだ。
 まあ知ってるよなと。

 で、なんでこんな話をしたかというと、どうも彼女って
 警察というより公安 霊能局っていうのが公安に似た組織だと
 よく言われているのだが、彼女に協力を依頼するのに
 どこに筋を通せばいいのかわからないって話になり、
 では、彼女の書類上の上司に聞けばってことになるのだが
 こいつがまた、制御できているのかちょっと怪しい。

 朝倉を経由すればいいわけだが、考えてみると
 朝倉と小兎姫の仲があまりに古すぎる。
 私の中では少なくても米帝禁酒法の時にはすでにいる。
 で、今回の話である。このタイミングで生きている
 比較的話が通りそうな人物 それはかつその時期には
 顕界にいた人ってことにって白羽の矢が立ったわけだ。 

 まあこれ以上追及したら絶対身の危険を考えないといけないから
 当面は朝倉経由で話しようかと思う。
 それが嫌だからって根本的理由はこの際なしな。