■月 ●日 No5575
自分の名前を名乗って 「申し訳ないがお前は死んだ」って宣告。
「はあ」という反応。そりゃそうですよね。それにこいつ、何回かここで
致していて、しかも当人普通に顕界に帰ってやがります。
そりゃそうなるよね。そりゃね、顕界じゃ死亡届がなきゃ生きてることに
なりますがね。しょうがないので、実態が見えるという眼鏡を適用。
部分的に白骨化してますがな。ああーこりゃあかんわ。
ええ、眼鏡強奪されましたとも、それで鏡で見せたんですがね。
「なにこれ新手のパーティグッズ?」って言われました。
あっこれダメなやつだ。って思いながらモニターしている北白河に
それとなく指示を仰ぐことにしました。
結論、その女性はスカウトしろって話になりました。ここまでゴーイング
マイウェイな人かなりの才能ですよ。
方針変更。とりあえず野郎の方は奥さん通報。なにしやがるんだてめえは無視。
北白河というか後ろにいる朝倉から「カタにはめてよし」と言われる。
とりあえず二人が服を着ている間に顕界では家族に事情説明が入りましたよ。
いやあ、あっちも疑っていたそうですよ。ただ、興信所の人からの
証拠は手に入らなかったとか。そりゃ死後の世界にいますから無理っしょ。
とりあえず、賠償金と養育費の払い方を説明したらしく、女性のほうの
生命保険から支払いがされることが判明。というかうちの社員、
業務上過失致死。ふつうに警察通報案件となりました。
そしてしれっと行われるスカウト。だって水商売より金になりますよこれ。
明羅女史から「あなたも被害者、ここで働けば借金返せる」と悪魔のささやき。
すげえよ明羅さん、なんでこんなに鮮やかなの?
後日うちの会社で入りの弁護士が入ることで話がつく。
なんなんですかねえこれ。