■月 ●日  No5948

 妖怪と言っても現代に適応した妖怪もいればそうでもない奴がおりまして
 その都度幻想郷入りを提案したり、そうじゃない場合もありまして
 なかなか大変だったりします。そこで最近戦慄したのですが、これまで
 猛威を振るっていた疑似体験系妖怪がここにきて大ピンチに陥っているというのです。

 疑似体験というのはいったいなんなのか。たとえばですが、本人はそこにいるのに
 電話口の人と一緒にいるとかそんな手合いとか、もっと大がかりだと
 村だと思っていたものが幻だったとかもあります。
 それらが疑似体験型と呼ばれるのですが近年この疑似体験のハードルが
 滅茶苦茶上がっています。

 それは通信と監視です。とにかく街中で疑似体験をするとカメラに捕捉され
 GPSやら近距離通信技術による落とし物探索で、位置を特定されるという
 流れが加速しています。携帯電話が止まっているように偽装していても、
 GPSは生きていることも多く、まったく意味をなしていないとかもあります。
 どちらにせよ碌でもありません。

 このままでは生きていけないと相談を受けたのですがこちらとしてはコメントに
 困っているので、コンサルを紹介することとします。