■月 ●日  No6132

 幻想郷は博麗大結界によって隔離されている土地です。当然面積の制約上
 持っている資源はどうしても制限されます。何もかも幻想郷で調達する構造にすると
 幻想郷の山々はあっという間にはげ山と化してしまい、燃料不足により
 鉄などの精製が困難になることで、様々な生産品の生産性が低下してしまいます。
 たとえば、米などの生産などでこれが顕著です。
 
 また、はげ山が増えてしまうと妖怪の生息領域が減ってしまい、妖怪を住まわせる土地として
 不適になりえます。こうなってしまうともはや幻想郷よりも結界の外の世界すなわち
 顕界のほうがマシってことになります。 

 さて、こうなると当然エネルギーや資源などを外部調達する必要が出てきます。
 これがきちんとできないと確実に居住している人類が滅亡します。
 実際にこれに似た事例が過去にアイスランドであったということです。
 アイスランドに居住したバイキングですが、元から資源がかつかつだったところに
 小氷期が訪れたことで破綻したという経緯があります。
 私はそのさまを目撃できていませんが妖怪たちにとってはよく知られたこととのことです。
 まだ、木がそだつだけ幻想郷はマシな環境なのですが、外部から完全に隔絶された土地は
 とても危ういことは間違いないでしょう。

 そんなわけでうちのような組織が必要なんですね。