■月 ●日  No6289

 幻想郷でもなんだかんだ電力は必要であるといえる。顕界と同様の設備が必要だが基本的に地下埋設だ。
 埋設している理由は、魔法を使えば比較的ローコストで穴をあけることが可能であること。
 そしてなにより飛行している妖怪たちの感電対策のためだ。

 当然施設が半地下とか埋設とかなので電力とかは普通の方法が使えない。
 そこで出てくるのが電力供給用スペルカードなるもんで、要は使い古しのスペルカードを使って
 そいつから出る弾幕でタービンを回すとかいう発電方法だ。
 当然魔力は自然界に循環するのでなんだかんだエコってのもあるが、魔法使いなら
 カードを自前で作って、そいつを売れば金になるって寸法である。

 この発電施設は、比較的構造が単純で、冷却施設不要ってのもでかい。
 では顕界で使えばいいのかというと、顕界に使うにはちょっと規模が足りない。
 あくまで幻想郷で使用するって規模で回しているから利用できる。あとは水力とかがあるくらい。

 まあこの発電施設の性能はちょっとしょっぱいから、顕界のように電気が足りているかというと
 いろいろ微妙なのがきっつい。とはいえこの辺が確立したからこそ自称現人神や命蓮寺の各種施設が
 維持できるようになったともいえる。 難儀な話だ。