幻想郷の少女たちに「ダイエット」という単語は存在しない。
特に高カロリーの食事をよく食べる紅魔館でもそのスタイルは
驚くほど均整がとれている。
私の納品経験から導き出した彼女たちのダイエット事情を紹介すると
努力型 魔法型 関係なし型 に分類できる。
努力型の代表格はメイド長であろう。
時間を制御してまで必死に有酸素運動をする。
時間を停止すると気体の流れも損なうので時間の完全停止とはいかないようだ。
朝倉も努力型である。
今日も米帝から取り寄せた軍隊用のエクササイズメニューにいそしんでいるようだ。
巷ではとっくに廃れているのだが多くは言うまい。
ボスも腰に巻き付けるダイエットベルトをつけたが一週間もしないうちに
やめてしまった。
魔法型は捨食の術の一部である「ATPスワップ」と呼ばれる方法を用いる。
人体のエネルギーである余剰ATPを魔力に変換するもので
食べ過ぎたときや高カロリー食を過剰に摂取したときに用いられるようだ。
博麗の巫女も陰陽玉によるATPスワップを利用している。
彼女が餓死したら大変だからだ。
朝倉は捨食の術が利用できるが、本人曰く、「痩せるだけでは駄目で体を
引き締めるためには適度な運動」だそうである。
関係なし型とは質量制御も可能な妖怪に限られるもので
隙間妖怪や冴月が都度スタイル制御をしている。
こんな感じで皆それぞれのダイエットスタイルがあるわけだが、
岡崎と北白河はそんなダイエット族などどこ吹く風である。
北白河は玄米ご飯を食べながら「最初から太るような食べ物を
食べるから駄目なんだぜ」と言った。
ごもっともである。