□月 □日  No615 清掃業者チャーター


人が浅間相手にすったもんだやってたら、もうロケットが飛んでしまったらしい。畜生。
一方ロケットを追いかけるようにルーコトを大量に乗せた列車が光学迷彩独特の光芒を
放ちながら飛びだっていったらしい。
てっきり、ロケットの支援のためと思いきや、ロケットに便乗して月の都を目指す不逞の輩を
打ち落とすためだそうだ。
月の技術は一般の人間には過ぎたるものだという。


一応監視要員として旧ソ連から買い上げた老朽宇宙船ミールに玄爺が乗っているらしい。
あの爬虫類はいつの間に宇宙に飛びだっていたようだ。
そういえば、朝倉が玄爺が里帰りすると言っていたが何か関係があるのだろうか。


主がいなくなった紅魔館。
ノーレッジ女史に清掃業者のスケジュールを話する。
メイド長がいないため紅魔館の清掃を業者がやることになったのである。
妖精たちにやらせればいいと思ったら甘い。
あいつらは常にサボることばかり考えているのだ。
デーモン族の司書に掃除を任せることも考えたが、妖精たちが仕事をしないのは
不公平だと苦情が来た。
今更ながらメイド長のまとめ上げる能力のすごさに驚く。


美鈴女史が、メイド服を着て代わりに掃除をしますと息巻いていたが
数時間もしないうちにお昼寝タイムになってしまった。
仕方がないので、門の指定席まで運んでおくことにした。
メイド服を着た門番はかなり異様な光景である。


ちなみに掃除中の門番代理は暇そうにしていた白狼天狗だった。
美鈴女史は最高の人選だと思っているようだが
ビーフジャーキーで簡単買収できる事実を彼女は知らない。


ノーレッジ女史との打ち合わせの最中、薬屋がロケットに改造を加えている話になり、
なぜ手を出さなかったかと尋ねたら「もし何かあったら私がわたわたする」と答えられてしまった。
ちょっと悲しすぎる。