□月 ●日  No658 幻想郷で仕事をするために必要なもの


最近私宛に幻想郷で働き続けるにはどうすればいいか聞かれるので雑記的に纏めてみる。


幻想郷で働くために必要な資質を書き出すとこうだ。


1どんな酷い目に遭っても怒らない大らかな心(時間を守らないのはざら)
2少女妖怪と付き合わないこと(現実を前に心が折れる為)
3深夜残業にも文句を言わないこと(妖怪と人間では時間感覚が違う)
4相手が無理解でも根気よく接すること
5危険な妖怪(隙間 風見女史など)を前にしても冷静でいられること。
6相手の長話を相づちを打ちながら聞けること。
7運の良さ


これだけの資質さえあればスペルカードが使えなくても幻想郷で働くことはできる。
戦闘能力を身につけて少女達と弾幕ごっこをしたいと思っているのなら
会社にいない方がいい。 棺桶に入って帰るくらいの覚悟はいる。
意外に思われるかも知れないがサバイバル知識はあまりいらない。
のたれ死にする前に空中を巡回している妖怪達に見つけてもらえることが多いためだ。


1幻想郷ではせっかちな人は向かない。分刻みの生活を送ることを基本と考えている人には
 幻想郷は辛すぎる。相手が時間に遅れるなんて当たり前のことだと思って
 昼寝しながら待つくらいの気概がいるだろう。


2少女妖怪と仲良くなりたいという気持ちはわかる。
 鴉天狗や風見女史みたいにそのまま幻想郷の外に行っても十分美人で通る妖怪も
 数多くいるからだ。 だがたいていの場合価値観の違いで心が折れる
 閻魔様と仲良くなりたいという強者もいたが、付き添いでクレープを買いに行ったら
 帰宅した途端に恋どころではなかったなんてケースもある。


3妖怪は深夜に接するが仕入れは昼間なため


4幻想郷では横文字連発は厳禁
 相手の機嫌を損ねないように慎重に慎重に接することと
 理解できたかどうか確認を促すことを忘れなければよい。


5前述の妖怪は割と理屈が通るためまだマシと言える。
 西行寺のお嬢様とデスマシン妹君に会うのなら事前に遺書と生命保険の確認はいりそうだ。


6大半の妖怪は暇をもてあましている。
 雑談などにはすぐに応じてくれるだろう。 ただ親密になったと勘違いしてはいけない。
 彼女たちにとって我々はあくまで暇つぶしの道具に過ぎない。
 彼女の気分でいるといつの間にか血肉になっている場合もある。


7訓練された社員になると数回は臨死体験を味わえる。
 それでも生還できるだけの運が居る。
 また危なくなったらすぐに逃げるのも基本中の基本であろう。


いずれにしてもまとも職場環境と定時帰宅などは期待してはいけない。
それでも頑張れるのなら是非当社に入って欲しいものだ。