□月 ●日  No2024 そして陰謀だけが残った


幻想の世界に物資を運ぶことを生業とする企業 八雲商事。
たまに幻想の世界に変な物が入り込んでは回収しないとならない事態に直面することもある。
えぐいのは冷戦下で発生するブロークンアローでこれは以前取り上げたこともあるはずだ。


大量破壊兵器の類が幻想郷にやってきたときは一体なんだこれはと思った物だ。
実は中東の小国が隠していた物で、こいつを巡って戦争が起きたというのだが
小国は上手い場所に隠したと思ったのだろう。 幻想郷は一応中立地帯なので上手い具合に
幻想の世界に物を運び込むことに成功すれば上手い具合に隠せるのである。


が、ここで問題が発生した。いざ兵器を外に持っていこうとすると引っかかるのだ。
博麗大結界がもたらすフィルタリングシステムである。
幻想郷では大量に物質が流出するのを防ぐためにフィルタリングシステムがある。
こうしないと幻想郷から大量に物資が流出するリスクがあるからだ。
たとえば幻想の世界にある特別な石や物体がそれに当たる。


それで、八雲商事に泣きついた。
駄目だと解ると列車を強奪しようとした。が返り討ちにあった。
情報勝ちというのもあるのだが、まさか列車がここまで武装しているとは思ってなかったらしい。
月兎の傭兵達が良い仕事をしたっていうのもある。
挙動はあまり顕界と変わっていなかったのはご愛敬だが。


結局数回の奪回作戦の後この小国が勝手に消えていったことがわかった。
スポンサーが相次いで下りたのだろうことは間違いない。
このように妖怪を政治利用すると酷い目に遭うのである。
南無〜。