八雲商事にもあるんですよ箸にも棒にかからないようなクソ商品を売り込む輩が。
それがそれなりの立場の人で、勝手に謎の商品を仕入れてくるとなんだかなあと思うわけですよ。
ところがですね、このようなクソ商品はそれゆえに幻想郷ととても相性がいいんです。
なにせ存在自体失敗が約束された謎のプライベートブランド品です。
こういう商品を騙されて開発してあとに残るのは莫大な借金だと思うと胸が熱くなります。
そんな商品を二束三文で買う我々も我々です。
当然こういうシロモノはまともに使えるわけがなく、たまにとんでも無いアタリが有る時があるのですが
そういうのを作るところはその後大成しまして、なるほどと思うわけですよ。
で、そういう商品はどうなるかというと、何しろこういうのって出来合いのものを組んでいることが
多いので容易に分解して、河童たちが再利用して別の何かにするわけです。
壊れても粗悪品だからと理由も付きますし、コンセプトが最初から良い奴は
解体してはんだを入れなおすと恐ろしく持つらしいです。
このテの商品はすぐに中古市場ならぬ幻想郷に入るのですが、
幻想郷でもだいたい同じ部品が大量に余るというのはご愛嬌のようですよ。
難儀な話です。