■月 ●日  No5022

 阿礼乙女から言われた衝撃の一言。
 「あなた私より死んだ回数が多いんだけど何も思わないの?」
 「さいですか?」
 まあ実際その通りなのである。

 というか私にとって死後の世界も地域出張並みの軽さである。
 ある意味共産圏の命より安い。これをまともと言えるわけがない。
 でも実際問題として、本当に自分の命は安すぎる。

 それこそ某超インフレを起こした国の紙幣並みの価値しかないんだろうと思う。

 トイレットペーパーのほうがまだ価値があるそんなレベルである。
 
 まあ要は、私を見ていると悩みがばからしくなるって話だそうだ。
 それって褒めているのかわからんが、とりあえず褒められていると見做して
 「どうも」と答えておいた。
 
 というかですね。閻魔様に、彼の業ってカウントが難しいのよと
 阿礼乙女に言うのやめてもらえませんか? オーバーキルで地獄ゆきだそうですが
 私の場合はカンストからのカウンタループが起こっているとかそんなレベルである。
 つまり私の存在が生命に対する冒とくであり、罪なんだと。
 なんだそりゃ。

 いや文句はうちのボスに言ってほしいもんですよ。