■月 ●日 No5220
閻魔様はヤマである。当然試験のヤマは得意だ。
閻魔様は白黒つける能力をお持ちでいらっしゃる。
白黒つける能力で、試験問題もばっちりだ。 つまり彼女の能力は
マークシート形式で圧倒的力を発揮するのである。
問題は実は半分も理解できていないという事実である。
なので今回のように筆記式の試験になったとたんに色々崩れだす。
そう半分がマークシート 半分が筆記式だったのだ。
これは予想外、予定外。いくら範囲のヤマはあてたとしても
きちんと理解した上で筆記式はかなり厳しい。
もちろん救いはある。先ずは法令集を使用しても良い。
閻魔様の世界ではなんだかんだ言って法令集と判例集がものをいう。
判例集がなければとてもじゃないが処理しきれないのだ。
よく「俺TUEEEEE」案件で神様とかの特別扱いなんてあってたまるかって
話だ。そんなことが発覚したら降格どころじゃすまない。
彼らの業務は判例集と法令集のにらめっこ。判例集の早引き合戦
それが彼女たちの試験である。
ん?どこかで見たことのあるような光景のような。
まあ顕界では色々な部分で価値観が変わることはよくある話であり、
こうした講習と試験はちょこちょこ行われるのである。
世知辛い話である。