月とのやりとり

□月 ●日  No1397 つまりは無難記事

ネット転載天狗がよりによって月の紹介記事を書くことになって内外で色々騒ぎになっている。 月に関するデマをある程度排除して月の謂われを強化しようとする意図があると 会社でも判断されているようだ。 それにしても何故ネット転載天狗に白羽の矢が立った…

□月 ●日  No1393 月兎の食中毒

梅雨の幻想郷。この時期妖怪達や人間の頭をもたげるのはカビが生えた食べ物である。 食べ物が不足しがちな幻想郷の住民は結構何だかんだ言って痛んでいる食べ物も簡単に口に運んでいる。 危なくなったら吐きだしているようだ。 そんな折、月兎たちが集団食中…

□月 ●日  No1389 安くなるのはいいことだ

月の都と大っぴらに取引が出来るようになってから、月面行き列車のアップデートが目まぐるしい。 まず、居住性が高くなった。余計な物が減ったからなのだが、岡崎の話では幾つかの物が 月のテクノロジと入れ替わったという。 それほど列車を改修したら予算が…

□月 ●日  No1326 月人の出産

月の都が久しぶりに大騒ぎになってると思ったら、月の民の一人が出産するというお話。 別に特別でもないと思うだろうが、薬漬けで寿命を延ばしている彼らにとっては 出産は一大事だったりする。 帝王切開は当たり前、母胎が危険になることもしばしばとか、聞…

□月 ●日  No1314 人類の守護者

高慢でプライドが高いとされる月の民たち。少なくてもそう思われている彼らであるが 最近少々認識が変わっている。 それはふとした疑問がきっかけだった。彼らが本当に高慢な存在なら人類なんてとうの昔に滅ぼされているのではないかと。 それだけの力くらい…

□月 ●日  No1252 月兎の装備を借りてみた

月兎たちから装備を借りてみる。 色々雑談するうち仲良くなったのでこんな芸当ができるようになった。 綿月妹に見つかったら多分取り上げられるだろうが、何事も経験である。 月兎の装備を見ると、一見すると巫山戯た代物に見えるが 基本装備は現代の陸軍装…

□月 ●日  No1235 月の都の社会実態

月の都への貿易により月の都の社会実態などが色々見えてきている。 私自身見聞きしたことは一応社会学者たちなどにヒアリングされ 内容は月の都の研究に充てられている。 ここでわかるのは、月の都といえど完全に理想郷かといえるかというと、そうではなさそ…

□月 ●日  No1230 月の都の大晦日?

各地で大晦日の準備に追われる。 力仕事のために鬼たちを動員し、方々に散らせて作業させる。 幻想郷の元旦は本当に社会インフラの大半が止まってしまうので タイムリミットとの戦いとなるのである。 もっとも、数年幻想郷と付き合ってきた自分たちにとって…

□月 ●日  No1220 たのしい月面生活

たまのOFFに月面観光。顕界の会社では冷たい風が吹いて酷い有様だったそうだが ここはいつも小春日和でとても暮らしやすい。 しかし、月面を歩いてみるとハイテクとはほど遠い建造物をしている。 博麗の巫女が古くさい建物と言い切るのもわかる気がする。…

□月 ●日  No1213 穢れセンサー

久々に月の都にお邪魔する。大半の作業などは穢れの問題からルーコトたちなどに任せるものの いくつかの判断業務や確認は現地で執り行う必要があるためである。 最近気づいたのだが、月の都では穢れに対するアレルギーが強いくせに懐に入るとその運用はとて…

□月 ●日  No1177 小兎姫の手記

朝、けたたましくなる電話の音で目が覚める。 特別な問題の場合、専用の着信音が鳴るのだが今日がそれだった。 外を見たら同僚が迎えに来ていた。 まだ外は暗いまま。 薄く化粧をして大急ぎで着替え、朝食は迎えの車の中で食べる。 レンジでチンした、冷凍レ…

□月 ●日  No1096 兎の業務日誌

月の都の夏 当然ながらお盆なんて風習がないので休むことができない。 兎軍団が損した気分だと言うが貴様ら万年夏休みだろと思ってしまった。 いつものように納品していたら兎たちがなにやらノートにすらすらと物を書いている。 前時代的だなと思って見てい…

□月 ●日  No992 月兎と休日マスター

毎年毎年同じようなことを書くようで嫌になるが うちの会社にゴールデンウイークなんてない。 商社なのに何故無いと友人に言われるが仕方ない。 ありのまま言ってやりたい気分に駆られる時もある。 今日、冥界の研修ということで死神軍団を列車に乗せて一路…

□月 ●日  No984 末期的人類の生活

月人との貿易額の相殺処理を行う。 一般的に月からの出費が出ないように調整するのがセオリーである。 だいたいの場合、こっちが欲しい物が高価になるのだが なぜか今回少しだけ違算が出たので、差異分を現金で貰うことになった。 月人は現金主義である。テ…

□月 ●日  No983 末期的人類の愉しみ

「ジャンクフードが食べたい」 「はあ?」 以上が今日の遣り取りである。 驚くべき事にこの注文をしたのは綿月の姉の方である。 ジャンクフードというのはあのファーストフード店で売ってるアレである。 自称現人神の注文ではない。月人の注文である。 これ…

□月 ●日  No972 月面観光案内

なんとか月での仕事も慣れてきたので少しづつだが日記に認めてみる。 月人のレイシスト振りは毎度辟易するが物珍しさが先に行っているお陰でなんとか平静を保っていられる。 綿月姉妹邸をまじまじと見つめる。 まさに古風の建物である。 よく、ローハイミッ…

□月 ●日  No968 浄化扇子

綿月姉から扇子を譲って貰った。 なんでもこれで隙間妖怪を黙らせたらしい。 そんな強大なリーサルウェポンを譲るとは一体何を企んでいるのか正直悩んだ。 とりあえず扇子を広げてみたら、途端にものすごい臭いが広がった。 ビニール袋に二重で閉じて封印し…

□月 ●日  No956 再教育

面倒なことになった。 比那名居の娘再教育のため月の都に遅ればというアイデアが通ってしまったのだ。 よく不良の更生に軍隊に入れることが多いのだが、理屈としてはそんな感じである。 列車に乗せるだけでも一苦労である。 同じ我儘といってもヴァンパイア…

□月 ●日  No932 浅間伊佐美 月へ殴り込もといひな祭りしてくる

浅間伊佐美です 今日は月に行くことになりました。 月の石とか持って帰ってお土産にするつもりです。 配達作業はそこそこに、ウサギさん部隊に乱入して甘酒と洒落込んでいたら ウサギさんのボスが現れました。 もちろんすぐに打ち解けました。私はここの住民…

□月 ●日  No907 月人あれこれ

月人を相手にしているとそのレイシスト振りに閉口するときがある。 決して教養が無いわけではないのだが、うちの同僚が不快だと愚痴っているので 普段からそういう言動をしているのだろう。 正直言って痛すぎる。 こういう場合は聞き流した方が無難だ。気に…

□月 ●日  No900 常識で考えちゃいけない

最近月面に物を届けるときにちょっとした楽しみを見つけた。 それは月兎たちの噂話に耳を傾けることである。 彼女たちは独自の通信網で地上のラジオ波などを 受信することが出来るらしく、そこで飛び交う情報をネタに遊んでいるのである。 その内容の歪みっ…

□月 ●日  No845 やわらかうさぎ

久々に月に商品を届けに行ったら、月兎たちの頭に得体の知れない物体が乗っかかっている。 頭にある耳と耳の間、まるで丁髷のような物体をよく見るとそれはなんとちくわだった。 どうコメントしていいのかわからなくなった。 遠回しにこれはなんですかと聞い…

□月 ●日  No840 謎の巫女

顕界の博麗神社で櫻崎を発見。 新築された博麗神社を管理しているらしい。 もっとも実家は別のところにあるそうで負担にもなっているらしい。 彼女と博麗の巫女は共通点がとても多い。 朝倉に言わせれば能力の誤差は±5%ほどで 櫻崎に博麗の巫女のスペルカ…

□月 ●日  No828 増え続ける月間貿易情勢

幻想郷と月の都との物資輸送ラインを構築して以来、取扱量は増加の一途をたどっている。 博麗大結界の外物資だけに頼らないシステムはボスの悲願だったらしい。 博麗大結界の外では基本的に社会は比較的早く移り変わる。 為政者は数年単位で変ってしまうし、…

□月 ●日  No785 かなり危険な姉貴

ワタツキ姉妹の姉、豊姫に秋の味覚を送ることになる。 白玉楼の主人と互角と言われる食いしん坊振りで名を馳せる彼女。 実は直接何かを届けるのは初めてだったりする。 会った瞬間こいつには勝てないと悟った。 色々な意味で天然過ぎる。 この天然振りは朝倉…

□月 ●日  No741 月でのダメダメな一日

久々の月の都。 兎どもが相変らず食っちゃ寝している。 桃はすぐにエネルギーになり、戦闘中の兎たちの胃袋を効率良く満たすことができるが お腹が空いたときに食べたら確実に太ると思うのは私だけだろうか。 何度かここを訪れて馴れたのはいいのだが 悲しい…

□月 ●日  No704 メタルは☆を超える

突然のスクランブル。 場所は月の都入り口。 それはワタツキ姉からの通報だった。妹が大変なことになったらしい。 ボスと朝倉に相談したところ魂魄を連れて行くことになった。 ワタツキ姉妹とは薬屋のかつての生徒だった連中である。 わりと話が通じることも…

□月 ●日  No695 戦友と書いて「とも」と呼べ

兎たちが帰還するというのでお見送り。 今日は危なかった。浅間が月の建造物のことを葬式の仏壇みたいだと言って 周囲の月人とともに場が凍り付いた。 月人に死の話題はタブーである。 下手すれば外交問題になりかねない だが、幸運なことに目の前にいたのは…

□月 ●日  No690 偽装網に抱かれて

いつものように、中有の道で配達作業をしていたら目の前に小兎姫が出現した。 今度は死んでないことをアピールした苦笑していた。 だがここからが違った。 いきなり面と向かって自分を匿えと言われた。朝倉にすでに話を通しているというので 断る理由はない…

□月 ●日  No688 そして うさぎさんズ

うちの会社に列車に乗って沢山の兎軍団がやってきた。 なんでも月の兵隊兎だということだが、傍から見たら学生軍団の見学隊みたいな様相である。 ボスが呻くように、月との友好関係構築のためだから我慢してくれと言っていた。 外見的にはブレザー兎とあまり…