2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■月 ■日 No 107 岡崎の余興その1

岡崎が閻魔様の必殺シュート設備建設に便乗して得体の知れないものを作っているようだ。 彼女のセンスから考えるに、火星将軍ロボと同じベクトルであると考えられる。 設計図をちょっと見て根本的欠陥を見つけたがとりあえず放置することにした。 ボスには特…

■月 ○日 No 106 魅魔様

ふと、おみくじをひきたくなったので、予定を変更して博麗神社へよると、そこにボスがいた。 仕事をサボっているのがばれたのかとあせったが、よく見ると髪の毛の色も違うし他人の空似だったようだ。 興味本位で話しかけて見ると彼女は、ずっとこの神社を見…

▼月 ○日 No 105 ストレスを解消しよう

玄爺が我々に普段虐げられている男性陣の親交を深めようということでカラオケ機器を河童から借りてきた。 最初は皆大人しかったが、酒が入ってからは普段のストレスがスパークしている。 しかし収録されている歌というと 「かっぱっぱ かっぱっぱ」とか 「オ…

○月 ◇日 No 104 妖怪の能力は人智を超える

逃走する妖怪を追跡する。車で追跡しようとしたが相手のほうが素早く撒かれそうになる。 そこに自動車に併走する黒い影。 なんと冴月だった。 時速100キロで走る車を悠然と追い抜いていく。 その後ろを、さらに見知らぬ人影が通る。 玄爺の操る傀儡であっ…

○月 ×日 No 103 橙を飼育したい人へ

橙を飼いたい人はやめたほうがいい。 会社で繁殖した橙はすべて回収されたと思われていたが どうやら一部の好事家に飼われていたらしい。 ところが、躾のためにご飯抜きにしたところ捕食されたらしい。 現場に到着すると家の中は滅茶苦茶になっており、あち…

▽月 △日 No 102 財源は公費

出社早々、ボスに呼ばれたらそこにはボスと閻魔様がいた。 どうやら昨日のドロワの件ではなかったらしい。 閻魔様が開口一番「サッカーがしたい」というので「やれば」と小さな声で言ったらに殴られた挙句、床でじたばたと暴れ始めた。 威厳ゼロである。 ミ…

○月 ▼日 No 101 遺書

コインランドリーで布団を洗濯しようとしたら、ボスと鉢合わせになった。 ボスはドロワを持っていた。 今、家で遺書を書いている。 お父さんお母さん 先立つ不幸を許してください。

■月 ■日 No 100 妖怪たちが恐れるものがある

霧雨店での納品が終わって次の納品場所に向かおうとすると、空から夜雀が墜落してきた。 存在自体が騒音公害である彼女を放置したほうがよいと私の直感が告げるが 霧雨店の社長の頼みもあり救出することになった。最近外の世界から来た人間が自衛手段を身に…

▼月 ○日 No 099 妖怪だって選り好みはある

納品途中に、橙と中間管理職狐を発見。 「らんさまー、食べていい人間はどうやって見分ければいいの?」 「馬鹿が感染しそうな人間は食べちゃ駄目よ。」 「はぁい」 この世の真実を見たような気がした。

■月 ○日 No 098 素直ではない彼女に援助するには

幻想郷へ物資を輸送する仕事だが、いつも安全に仕事が終わるとは限らない。 時たまだが、黒い魔法使いが襲撃する場合もある。 今日もまた魔法使いが襲撃を試みたため これを機会にどのようなカラクリになっているのかご紹介しよう。 黒い魔法使いが襲撃して…

○月 □日 No 097 岡崎先生の生徒

通勤列車に揺られていたら偶然北白河を見つける。 挨拶しようとしたら、例の京都大学のふたりが北白河と会話中であった。 よく考えて見れば、北白河も京都大学のOBだし、もっと言えば岡崎は先生ではないか。 索敵用スペルカードで、三人の会話を盗み聞きし…

○月 ▼日 No 096 テロを未然に防げ

博麗大結界の外の世界にも少なからず妖怪は存在する。 今日の事件は、そんな外の世界に住む妖怪からの通報から始まった。 「私のために、大切な人がテロを起こそうとしている」 テロとはインパクト重視で、報道されてこそ意味がある。 今の世の中では報道管…

◇月 ○日 No 095 ブレザー兎の話

ブレザー兎について、幻想郷の外の世界では大人気のブレザー兎だが現実の彼女を知る身としては どうして彼女に人気が出るのか理解できない。 薬売りだが、満足な会話もしないし、敢えてコミュニケーションを避けようとしているようにすら感じる。 ボスはこの…

◇月 ◎日 No 094 求人広告

募集職種・分野 営業 仕事内容 魔法と憩う世界幻想郷に商品を配達しつつ、そこで発生する各種事件を解決します。 ――【この仕事を通し、得られるやりがいは…】 ◆幻想郷の妖怪たちは美少女が多いですが、そう簡単にコミュニケーションは成立しません。 情報を…

○月 ○日 No 093 丸縁眼鏡に気をつけろ

朝倉は妖怪のくせに目が悪い。ずっと伊達眼鏡だと思っていたがある術の代償として選んだ道だという。 ポーカーゲームのとき、ずれ落ちた眼鏡を何度も元に戻している。 周りからイカサマのサインじゃないかと言われた朝倉は無表情のままこんな話をしだした。 …

▼月 ▼日 No 092  干し芋は買うと高い

実家から送られてきた大量の干し芋をもてあましたため幻想郷送りに決定。 90リットルの袋二袋分はいくらなんでも大量にもほどがある。 この前はキウイフルーツが大量に送られてきた。 これも一度できるともてあますほど沢山なる。 会社では食べきれず仕方…

▼月 ○日 No 091 文化って捻じ曲げられて伝わるのね

バレンタインであるが、もらったチョコはボスから配られた義理チョコだけである。 合掌。 幻想郷にバレンタインは存在しない。 理由は簡単。チョコそのものが入手できないからである。 ところが朝倉が悪戯心で鴉天狗一味と結託して、好きな人にお菓子を上げ…

■月 ●日 No 090 たまにはほのぼのする話でも

幻想郷で生活するのに必要なもの。 それは調味料である。塩や砂糖など幻想郷では製造が困難な調味料が多く 従って食べるものは現代人が食すものより味がないことが多い。 香霖堂にソースが置いてあったことがあった。賞味期限切れである。 彼がなにげなしに…

○月 ■日 No 089 会社見学会

今年も奨学生を対象にした会社見学会の日がやってきた。 この日は来るべき社会人になる無垢な子羊たちに現実というものをもとい、 社会貢献する企業を紹介する大切な日である。 といっても、私の部署を見学する人は二人しかいない。 だが、問題は質だ。 ニー…

△月 ○日 No 088 カリスマ出撃

新入社員というか、別の部署から凄腕がこちらに配属された。 どんなやつなのかと思って、期待していたら「亀」だった。 タートルの亀である。 忍者亀じゃないし、カワバンガ(死語)とも言わない。 この亀の経歴はとんでもないものである。 妖怪ハンターとし…

△月 ○日 No 086 守秘義務のお話

先日のお詫びも兼ねてボスに報告することになった。 すべては妖精の仕業であるというのがボスの答えだった。 あっけらかんとしていた。 そしてなぜ紅魔館の出入禁止が解除されたのか? ついにその理由を聞き出すことができた。 その前に私の会社のシステムの…

△月 ◎日 No 087 高天原のはなし

主に超新星爆発を観測するX線衛星が何者かに破壊されてしまったらしい。 月に棲む知的生命体の仕業とも目されたが、我々の間では妖怪たちが悪戯で落としたと言う説が大勢を占めている。 結界の外でも幻想郷でも沢山の人工衛星が飛び交っているのは半ば常識…

◎月 ◎日 No 085 それは誤解だ

三月精なる妖精がいるらしい。人間たちにいたずらをするのが趣味と言う存在自体が公害そのものといえる生き物である。 何度と無く博麗の巫女様にボコにされているようなので、これは性分なのだろう。 私はどうなのか、ぶっちゃけ彼女たちは無視できる。 第一…

☆月 □日 No 084 逃げちゃ駄目だ

史上最悪の仕事である。 久しぶりに会社をやめたいとおもった。 隙間妖怪から強力な消臭剤と掃除用品が注文された。さらに面子として私と冴月が指名された。 何故か冴月には完全武装が指示された。 明らかにやばい仕事である。 納品場所は廃屋だった。 中に…

番外編 No 083

本社は休日のこの日 休日出勤するとボスがヒアになっていた。 とろんとした目、ヒアヒアとしゃべるだけの言動。私は、すぐに救急車を呼ぼうとしたが手を止めた。 もしボスの身に何かが起こった場合の影響力を鑑みたとき、まずは隠蔽することが重要ではないか…

■月 ○日 No 082 人柱

大結界を維持するためには人柱が必要である。 誰もが望んで人柱になる人はいない。昔は隙間妖怪が人をさらっては人柱にしていたらしいが 戸籍制度が発達した現代においてそれはあまりに効率が悪いし、リスクがある。 しかし幻想郷の維持のためには定期的に神…

▽月 ○日 No 081 魔界にも納品にいきますよ

同僚が風邪をこじらせたため、急遽魔界とやらに商品配達となった。 冥界に行った位なので度胸は付いていたが、着いてみれば、結構牧歌的でのほほんとしたところでびっくりした。 どこもかしこも地獄のような状況というわけではなく、ある程度専用の場所を設…

●月 ●日 No 080 言いたいことは分かるんだ でもね

香霖はたまに褌一丁になるときがある。傍から見れば変態行為である。 しかしながら彼が褌一丁になるのはきちんとした理由がある。 能力のない妖怪や人間が自分の身を守るために使う最後の手段が「変態行為」なのだ。 妖怪には物理攻撃や身体を使った戦闘はま…

○月 ○日 No 079 どこで求人をやったんだ?

会社の求人ポスターに北白河の写真を前面に押し出したところ 問い合わせの電話が殺到した。 中には会社に北白河と同僚になりたいという理由で履歴書を送ってきている人もいたが 職歴が途中でなくなっていたり、そもそも職歴すらなかったりと、どういう人がこ…

×月 ◎日 No 078 中国の由来

「中国」というあだ名がついている妖怪がいる。 私の感覚では、中国は国家の名前であって妖怪の名前ではない。 そもそも、中国と言う国家を知らないはずの妖怪達がなぜ、中国を名前に使うのか ずっと理解できなかった。 商品を届ける際、彼女の帽子を拾う機…